【歴史年表で追う】信長・秀吉の戦いと政策を比べて覚える
戦国時代の終わりに登場し天下統一を目指した信長、そして天下統一を果たす秀吉が活躍する『安土桃山時代』。
2人の武将の起こした戦さや政策に関するワードって、日本史を学んでいると数多く出てきますよね…
でも、安土桃山時代ってたった30年ほど!
ざっくり年表で見てみると…
他の時代と比べると、短期間で歴史が激動している感が…
今回は、年表を追いながら信長と秀吉の戦いや政策を比較し
安土桃山時代をサクッと復習できるようまとめます。
(正確には2人は室町時代終盤から登場してます…)
年表で流れをつかめると覚えるのもラクになりますよ♫
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今回使っている安土桃山時代の年表も入っている『鎌倉〜安土桃山時代編』オリジナル日本史年表。覚えておきたい重要な出来事を並べた年表の中に『政治の仕組み』『地図』『文化のまとめ』なども収めているから、予習・復習が効率的に♫ 暗記に役立つ穴埋めver・赤文字verのデータも収めています!STORESのショップ『5年生から受験塾 やさしい資料集』からどうぞ。
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天下統一を目指した織田信長
信長の天下統一への戦い
室町時代末期に歴史の舞台に登場する織田信長。代表的な戦いを見ていくと、その性格も垣間見えるようです。
- 桶狭間の戦い
-
1560年(愛知県)
尾張に侵攻してきた今川義元(駿河)の2万5千の大軍に対し、織田信長がわずか3千の兵で倒す。
この大勝利により信長の勢力が増していく。 - 比叡山延暦寺の焼き討ち
-
1571年(滋賀県)
信長に敵対する勢力をかくまったこと、また、人を助けるべき宗教が私欲に走り、その役割を果たしていないことを理由に火を放つ。 仏門に入っていた武田信玄と対立へ - 足利義昭を京都から追放
-
1573年(京都府)
信長に敵対するようになった義昭を追放。これにより室町幕府が滅亡。 - 長篠の戦い
-
1575年(愛知県)
最新の火縄銃を3段撃ちで使用。武田勝頼(甲斐)を破る。
これにより、信長が天下統一へ大きく前進。 - 本能寺の変
-
1582年(京都府)
本能寺にて家臣の明智光秀に攻められ自害。
わずかな兵力で攻め入る…
恐れることなく仏教勢力を攻める…
最新の武器を効果的に使用する…
それまでの武将とは異なるスタイルで戦う信長の登場が、戦国の世を収束へと向かわせます。
けれど、その極端なスタイルや考え方は敵を作ることにもなり、やがて本能寺の変へと繋がってしまったのかもしれません。
信長の戦いや出来事の順番・場所を地図上にまとめた
便利な資料も使ってね
信長の政策とその特徴
戦い方と同様、信長の政策もそれまでのやり方にとらわれず合理的に考えていたことが感じられます。
- 楽市・楽座
-
座の特権を廃止、税を免除し商業が自由に行えるように。
▶︎▷▶︎経済の活発化 - 関所の廃止
-
通行税をとっていた関所を廃止。人や物の出入りが自由に。
▶︎▷▶︎経済の活発化 - キリスト教の保護
-
布教や、教会・神学校の建設を認めた。
▶︎▷▶︎南蛮貿易が盛んになる(新しい技術・文化の取り入れ)
▶︎▷▶︎仏教勢力を抑える
これらの政策は、一部の組織(仏教勢力など)だけが利益を得ていたそれまでの制度を壊すと同時に、経済の活発化、商工業の発達を進め、信長自身も資金や新しい技術を得て力をつけることができました。
『不要なものはスグ排除!必要なものは有効活用!』
…というようなはっきりとした考え方。
天下統一を果たした豊臣秀吉
秀吉の天下統一への戦い
織田信長の家臣であった豊臣秀吉。
『本能寺の変』が起こったことで秀吉の運命が大きく動きます。
秀吉の戦いの順番や場所を地図上でまとめた資料も使ってね
- 山崎の戦い
-
1582年(京都府)
本能寺の変で信長が亡くなったことを聞いた秀吉は、その時攻めていた備中高松城の毛利氏と講和を結ぶ。その後急ぎ引き返し明智光秀を討つ。 - 小田原城攻め
-
1590年(神奈川県)
難攻不落と言われた北条氏の小田原城を攻める。
小田原城を見下ろす山に一夜城を建てる、兵糧攻めをする、など相手の戦意を喪失させ降伏させる。
信長の死を知り京都に急ぎ戻る中国大返しのエピソードからも分かる秀吉の即決力や行動力。
また、秀吉は一夜城の建設、水攻め、兵糧攻めなどの戦法を用いたり、人の心を上手に操ったり…直接に戦わずして勝利することでも有名。知恵を持って天下人へと上り詰めた武将、というイメージですね。
秀吉の政策とその特徴
知恵を巡らし確実に戦いで勝ち上がっていったように、
政治においても天下を平定すべく考え抜ぬいた政策を打ち出します。
- 太閤検地
-
全国規模で農耕地の広さや石高を調査し、検地帳に記録。年貢米を量る時に使うます・田んぼを測る物差しを統一。
▶︎▷▶︎年貢を確実に徴収・兵農分離 - 刀狩令
-
農民が刀を持つことを禁止。
▶︎▷▶︎一揆を防ぐ・兵農分離 - キリスト教の布教禁止
-
キリスト教の広まりに危機を感じ布教を禁止する(貿易は続行)。
- 主要な土地の直接支配
-
主要な都市や、金山・銀山を直接支配。
▶︎▷▶︎財源の確保
確実に税を徴収するための制度を整え、反乱を防ぎ世を安定させるため人々の身分を分ける…
どうしたら世を平定し、政権を維持・繁栄させられるのか?
その仕組みをしっかり考え構築してる感じ…
しかし、秀吉は晩年になると短気でわがままになったと言われており…。
二度にわたる無謀な朝鮮出兵を行い、莫大な軍事費や兵力を失います。
それが大きく影響し、豊臣政権は弱体化、徳川家康によって滅ぼされることになります。
信長と秀吉の比較
戦い方の比較
その戦い方から両者のイメージをまとめて見ると…
- ・信長
-
印章として使った「天下布武」(天下を武力で平定する)の言葉通り、不要なもの・機能していないものを容赦なく攻め、力で制圧。
敵を制圧しながら、一方では新たな敵を作ってしまう。最終的に命を狙われ天下統一を成し遂げられず - ・秀吉
-
敵に逃げ道を作り講和を持ちかける、相手の戦意を失わせる、など上手く相手の心理を利用し戦いをおさめるのが得意。
真正面からぶつからないよう敵をうまくかわしながら周囲に存在を認めさせ天下統一を成し遂げる
- ・信長
-
印章として使った「天下布武」(天下を武力で平定する)の言葉通り、不要なもの・機能していないものを容赦なく攻め、力で制圧。
敵を制圧しながら、一方では新たな敵を作ってしまう。最終的に命を狙われ天下統一を成し遂げられず - ・秀吉
-
敵に逃げ道を作り講和を持ちかける、相手の戦意を失わせる、など上手く相手の心理を利用し戦いをおさめるのが得意。
真正面からぶつからないよう敵をうまくかわしながら周囲に存在を認めさせ天下統一を成し遂げる
政策の比較
太閤検地や刀狩令というと秀吉のイメージがありますが、職業兵士を育てるための『兵農分離』は信長の時から始まっていて、天下をとった秀吉がその考えをさらに進化させていったとも考えられているようです。
両者とも、古い考えや制度にとらわれず、時代に合わせ合理的な仕組みを考え構築していく点では同じかもしれません。
解決策を見つけて実行する…両者ともその点では似ているかな
まとめ
今回は、年表を追いながら信長と秀吉の戦いと政策をまとめていきました。
室町末期〜安土桃山のおよそ40年間って本当に激動の時代だったんだなと感じます。
両者を比較して見ていくと、より戦いや政策を理解しやすくなると思うので、学習の際はぜひ類似点や相違点を感じながら学んでみてください♫
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