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理科〈中学受験〉スグ覚えられる!見やすい『水溶液一覧表』

覚えやすい水溶液の一覧表

中学受験の理科で扱う『水溶液』の単元。食塩水や砂糖水はともかく、何種類も水溶液が出てくると「これ覚えるの…?」とテンション下がり気味に。

そこで、記憶に残りやすいような『水溶液の一覧表』を作成してみることに。

その一覧表を見ながらマスごとに覚えていくと、案外ラクラクと覚えることに成功。

ということで今回は…

  • 水溶液、どんな分類の仕方がある?
  • 『水溶液の一覧表』各マスにいくつの水溶液が書かれている?
  • 各水溶液の溶質の特徴は?

このようなことをポイントにまとめていきます。この流れで学んでいくと、覚えておきたい12種類の水溶液がスッキリ頭に入ると思いますよ。

ぜひプリントした『水溶液の一覧表』
眺めながら読んでみてください!

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目次

水溶液とは

まずは、水溶液とは何のことなのかをおさらい。
覚えている人は飛ばしてください。

『水溶液とは…“水に物質を溶かしたもの”

この時、”溶けている”というためには下のような3つの条件があります。

  1. 透明であること
  2. 濃さが均一であること
  3. 時間が経っても溶けているものが沈まないこと(水と分けることができない)

よく使われる3つの用語もしっかり確認!

  • 『溶液』…液体に何かを溶かしたもの。水に溶かしたものを“水溶液”、アルコールに溶かしたものは“アルコール溶液”。
  • 『溶質』…溶けている物質。
  • 『溶媒』…溶質を溶かす液体。水溶液の溶媒は“水”。

水溶液の分類の仕方

今回は、テストで割とよくお見かけする水溶液12種を一覧表にしています。

最初は『覚えるの面倒っ!』という気持ちに…。9マスあるうち2マスは書かれていないので、残り7マス分。しっかり分類を意識していけば覚えるのもとってもラク。どんな分類の仕方があるのかチェックしていきます。

一覧表を手元にプリントしておくと確認しやすいので、良かったらこちらからどうぞ

水溶液一覧表 A4プリント

『液性』で分ける

水溶液一覧表を液性で分けて確認
水溶液一覧表を液性で分けて確認

まずは、『液性』による分け方。一覧表を、縦方向に見ていきます。

  • 〈酸性…ホウ酸水・酢酸水溶液・硫酸・塩酸・炭酸水
  • 〈中性…食塩水・砂糖水・アルコール水溶液
  • 〈アルカリ性…水酸化ナトリウム水溶液・石灰水・重曹水・アンモニア水

〈中性グループは明らかにお馴染みのものばかりで、すぐに覚えられそう

〈酸性〉〈アルカリ性〉は、覚えるのが大変そう…!?
ここではまだ覚えなくても大丈夫。続けて溶質の状態を確認です。

『溶質の状態』で分ける

水溶液一覧表を溶質の状態で分けて確認
水溶液一覧表を溶質の状態で分けて確認

今度は、固体液体・気体ごとに、表を横に見ていきます。

ここでは、どのマスに何個ずつ水溶液が入っているかを意識!

溶質が“固体

酸性中性アルカリ性
水溶液ホウ酸食塩水
砂糖水
水酸化ナトリウム
石灰水
重そう水
個数1個2個3個
溶質が固体の水溶液
酸性中性アルカリ性
水溶液ホウ酸食塩水
砂糖水
水酸化ナトリウム
石灰水
重そう水
個数1個2個3個
溶質が固体の水溶液

“固体”は左のマスから1・2・3個の水溶液が書かれていると意識しておく。
〈中性〉は覚えやすいけど、〈アルカリ性〉は覚えにくそう。でも、まだここではしっかり覚えていなくてもOK!

溶質が“液体

酸性中性アルカリ性
水溶液酢酸水溶液
硫酸
アルコール水溶液
個数2個1個0個
溶質が液体の水溶液
酸性中性アルカリ性
水溶液酢酸水溶液
硫酸
アルコール水溶液
個数2個1個0個
溶質が液体の水溶液

“液体”は左のマスから2・1・0個の水溶液が書かれていると意識。
ここでも〈中性〉は覚えやすい!〈酸性〉の酢酸も調味料に使われているので馴染みがあります。

溶質が“気体

酸性中性アルカリ性
水溶液塩酸
炭酸水
アンモニア水
個数2個0個1個
溶質が気体の水溶液
酸性中性アルカリ性
水溶液塩酸
炭酸水
アンモニア水
個数2個0個1個
溶質が気体の水溶液

“気体”は左のマスから2・0・1個。

こうしてみると、9マスのうち水溶液0個のマスが2つもあり、ちょっと得した気分。
最多でも〈アルカリ性〉“固体”3個。
マスごとに見ていくと、だんだんと覚えられそうな感じがしてきます。

引き続き、他の分類の仕方もチェックします

臭いがある水溶液は?

水溶液一覧表で臭いの有無を確認
水溶液一覧表で臭いの有無を確認

“刺激臭”とは、鼻を刺すような臭い
“特有の臭い”とは、刺激臭ではないけど臭いがある
と区別。

“刺激臭”の水溶液は3つ。(カッコ内は溶質の状態)
酢酸水溶液…酸性(液体)
塩酸…酸性(気体)
アンモニア水…アルカリ性(気体)

“特有の臭い”の水溶液は1つ。(溶媒で表記)
アルコール水溶液…中性(液体)

『液体』『気体』の各マス(空欄を除く)に1つずつ“臭う”水溶液あり!

電気を通す水溶液は?

水溶液一覧表で電気を通す水溶液を確認
水溶液一覧表で電気を通す水溶液を確認

〈酸性〈アルカリ性の水溶液は電気を通します。
一方、〈中の水溶液は電気を通さないけれど…

食塩水は電気を通すので要チェック

ここでは下の用語も覚えておきたいところ。
“電解質”…水に溶かした時に電気を通す物質
“非電解質”…水に溶かした時に電気を通さない物質

【追加】色は付いてる?

各溶質の特徴を確認

上の表に載せている12種類の水溶液は全て無色透明です。…が、向こうが透けて見えるのであれば“透明”と言えるので、色が付いている水溶液もあります。
・硫酸銅水溶液…青色
・塩化コバルト水溶液
…ピンク色
この2つは、余力があれば覚えてしまいたいところ。

各水溶液・溶質の特徴

各溶質の特徴を確認
溶質の特徴を書き込んだ『水溶液一覧表』
各溶質の特徴を確認
溶質の特徴を書き込んだ『水溶液一覧表』

ここから、ちょっと覚えにくかった水溶液の溶質の特徴を確認しながら覚えてしまいます。

どのマスに入る水溶液なのか意識しながら確認してみてね

固体の溶質の特徴

〈酸性〉

・ホウ酸

白色の固体。低い温度で溶けにくく、温度が上がるとよく溶けるので、溶解度の問題でもよく扱われる。

〈中性〉

・食塩・砂糖

(覚えやすいのでここでは省略。一覧表でチェック!)

〈アルカリ性〉

・水酸化ナトリウム

二酸化炭素を吸収するので、光合成の実験に使われる。石けんを作る際に使われる。

・水酸化カルシウム
(消石灰)

固体にも関わらず水温が高いと溶けにくい。水溶液(石灰水)は、二酸化炭素を通すと炭酸カルシウムを作り白くにごる。

・炭酸水素ナトリウム(重そう)

加熱すると二酸化炭素が発生。ふくらし粉として料理に使われたり、発泡入浴剤に使われる。

液体の溶質の特徴

〈酸性〉

・酢酸

刺激臭。水にいくらでも溶ける

・硫酸

水に薄める時は、大量の水に少しずつ入れる。一般的に薄めたものを硫酸という。

〈中性〉

・アルコール

特有の臭いがある。水にいくらでも溶ける

気体の溶質の特徴

〈酸性〉

・塩化水素

刺激臭。水に溶けやすい。濃い塩酸を熱すると発生する。

・二酸化炭素

“炭酸水”に含まれる。重曹を加熱すると発生する。

〈アルカリ性〉

アンモニア

刺激臭。水に溶けやすいため、噴水実験によく使われる。

こんな感じで、溶質の特徴もしっかり捉えながら、“どのマスに何の水溶液が入ってるか”をサッと思い出せるようにすると、テスト中に混乱する…なんてことがなくると思います。

まとめ

今回は、中学受験で覚えておきたい12種類の水溶液をスッキリ記憶できるよう、まとめていきました。

一気に全ての覚えようとするのではなく、

どんな分類の仕方があるのかを把握

『水溶液の一覧表』各マスにいくつの水溶液が書かれているか意識

マスごとに水溶液の溶質の特徴を確認しながらしっかり記憶!

こんな流れで学習すると、最後には表を丸ごと頭に入れられます。

最後には、復習用『水溶液の一覧表』で覚えられたかチェックしてみてね

おさらい資料
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コメント

コメント一覧 (4件)

  • すごく助かってます。
    私はじゅくに行ってないのですが、これのおかげでもしではA判定とれました

  • 塾に行ってます。
    今小5で偏差値60です。
    理科の成績が笑っちゃうほどやばいので助かってます❣️

    • コメントありがとうございます。
      理科は覚えることが多くて大変ですよね。
      まとめプリントをたくさん活用していただけると嬉しいです。

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