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理科〈中学受験〉月の満ち欠け・星の動き 工作しながら学習!

eyecatch_星と月

ウチのコも、そしてハハも苦手な分野『天体』
学習を進めてみると案の定「難しい…」とくじけそうな雰囲気。

なんとか理解して欲しくて、天体に関するマンガを買ってみたり動画を見てみたり。けれど、色々と試みるほどに、「目の前で立体で見せたい…」「実際に動きを見せたい…」という思いが強くなったので、
『天球
『月の満ち欠け』
に関して理解がしやすくなるようなアイテムを手作することに!
作るのに少し時間はかかりましたが、結果、ウチのコと一緒に楽しく工作しながら、最後には理解も深まりホッと一安心!そこで、今回は…

我が家で作った『天球』と『月の満ち欠け早見盤』の工作を
ご紹介します!

『天球』の工作は少々手間と時間がかかるけれど『月の満ち欠け早見盤』に関しては簡単なので、「作ってみようかな?」と思われた方は、下のデータをプリントして作ってみてください。

月の満ち欠け早見盤a4

『天球』の工作は少々手間と時間がかかるけれど『月の満ち欠け早見盤』に関しては簡単なので、「作ってみようかな?」と思われた方は、下のデータをプリントして作ってみてください。

月の満ち欠け早見盤a4

さらっとおさらい資料
今回使用する『月の満ち欠け早見盤』のデータの他にも、中学受験の復習に役立ちそうな資料をまとめています。良かったらのぞいてみて下さい。

目次

天球上の星の動き

星の動きを学習する中で出てくる『天球上の星の動き』
こんな感じの図をテキストや参考書の中でよく見かけます。

北緯36度での星の動き
北緯36度での星の動き


頭の中で理解できてしまえば問題ないのですが、ウチのコはいまいちピンときていない様子…
そこで!手作りしたのがこちらの天球の立体モデル。

半球完成

観測地点…北緯36度
透明の半球体…天球
爪楊枝…地軸
としています。

爪楊枝に対して垂直にワイヤーを立て、その先にオリオン座やそれより北側の星を取り付けました。(今回は、オリオン座より南側の星は省略…)
爪楊枝を回しながら、南の空・北の空での星の動きを確認できます。

どうやって作るかを子供と話しつつ作るのも、いい勉強に!

作り方【天球モデル】

ちょっと手間ひまかかりますが、ウチのコは工作好きなので楽しそうに作っていました。
参考までに、制作過程をちょこっとご紹介します。

■材料
・透明塩ビ半球体(天球用)
・空き箱(観測地面用)
・爪楊枝(地軸用)
・ワイヤー(星を地軸に付ける用)

■制作手順

制作過程1

❶ 観測地点とする点を決め、そこから東西南北を表す線を書く。北方向に高度36度を示す扇型の用紙を、南方向に高度54度を示す扇型の用紙を立てる。

制作過程2

❷天球の地軸が通る位置に穴を開け、爪楊枝が通るようにする。観測地点にも穴を開ける。

制作過程3

❸地軸(爪楊枝)に垂直になるように、ワイヤーでオリオン座や、その他の星を付ける。

半球完成

❹爪楊枝を天球の穴に内側から通す。観測地点に爪楊枝の先をさして、完成!

■材料
・透明塩ビ半球体(天球用)
・空き箱(観測地面用)
・爪楊枝(地軸用)
・ワイヤー(星を地軸に付ける用)

制作手順
制作過程1

❶ 観測地点とする点を決め、そこから東西南北を表す線を書く。北方向に高度36度を示す扇型の用紙を、南方向に高度54度を示す扇型の用紙を立てる。

制作過程2

❷天球の地軸が通る位置に穴を開け、爪楊枝が通るようにする。

制作過程3

❸地軸(爪楊枝)に垂直になるように、ワイヤーでオリオン座や、その他の星を付ける。

半球完成

❹爪楊枝を天球の穴に内側から通す。観測地点に爪楊枝の先をさして、完成!

高度を書いた扇型の紙は、透明のプラ板にすればよかった…とちょっと後悔…

天球モデルで理解できたこと

立体で見ることで、以下のようなことがよくわかるようになりました。

地軸上に北極星があり、
北極星の高度がその土地の緯度と同じ36度。

北極星地軸

北の空の星は、北極星を中心に
反時計回りに動いているよう見える。

北極星中心

オリオン座は真東から上り、真西に沈み、
南中高度は『90度ー(その土地の緯度)』。

オリオン座54

オリオン座の三つ星は、東の空では縦並び、
西の空では横並びになっている。(画像は西の空)

ミンタカ

手作りのためズレがあったり、地軸(爪楊枝)を回してるうちにワイヤーが曲がったりすることもありますが…

立体で見ることで、星の動きをイメージしやすくなりました

月の満ち欠け

こちらもよく塾のテストでお目にかかる、『月の満ち欠け』の問題。
最初に学習した時は、全くと言っていいほど理解ができていない様子だったウチのコ。だんだんと分かるようになってはきたものの、それでもテストで問題として出されると、「混乱して分からなくなっちゃった…」なんてこともありました。

地球早見盤三日月

そこで、月の満ち欠けを表す、太陽・地球・月のイラストに一工夫。と言っても、太陽と月が書いてあるイラストを台紙にして、地球をくるくると回せるようにワイヤーを使って留めるだけ

ポイントは…
地球に、人と方角も一緒に描いてあること。
太陽で明るくなっている空をグラデーションで表したこと。

たったこれだけの工夫ですが、一度これを見て確認したことで、問題の図を見た時に混乱することがなくなりました。自分の頭の中でしっかりとイメージできるようになったようです。

プリントさえすれば、簡単な工作でできますよ

作り方【月の満ち欠け盤】

お手持ちのテキストや資料集のイラストを拡大コピーして作ることもできます。地球の部分に人と方角が書いてあると理解しやすいので、手書きで作るといいかもしれないです。

我が家で作った『月の満ち欠け早見盤』を使って作るのもオススメです。台紙と地球部分のデータが一緒になっているのでA4用紙にプリントするだけ!

月の満ち欠け早見盤a4

■材料
・厚紙(月の満ち欠けや太陽が描かれた台紙用)
・厚紙(切り抜いて取り付ける地球用)
・ビーズ
・ワイヤー

■制作手順

早見盤1

『月の満ち欠け早見盤』データをプリント。または、お手持ちのテキストや資料の図を拡大コピーして台紙にする。その場合、地球の部分も別紙にプリントするか、手書きをして切り抜く。

早見盤2

❷切り抜いた地球の中心に穴を開け、ビーズとワイヤーを通す。

早見盤3

❸台紙の地球の中心にも穴を開け、ワイヤーを通して裏で固定すれば完成!

ワイヤーが指に刺さらないように注意して作業してください

【月の満ち欠け早見盤】で理解できたこと

月見早見盤満月

ウチのコは、テキストや資料集でも同じような図を見ながら学習してきましたが、
太陽の光を分かりやすくしたこと、
人も一緒に描かれた地球をくるくると回すことで、
月や地球の公転・自転を頭の中でもイメージしやすくなったようです。

具体的には…

太陽による光を黄色のグラデーションで表すことで、分かりやすくなる点

月は太陽に面している半分だけが、太陽に照らされ反射して輝いて見える
・反射して光っている月をどの方角から見るかによって、月の見え方が変わる。つまり、月と地球と太陽の位置関係によって月の満ち欠けが起きる

人が描かれた地球をくるくると回すことで、分かりやすくなる点

・地球は西から東に自転しているので、月が東からのぼり、西に沈んでいくように見える
・時刻による、地球から見える月の方角の変化

白黒のイラストだけ眺めて学習するより、子どものモチベーションも下がりません!

まとめ

地球や月の自転、公転…など、大人でも理解が難しい天体の分野。
天体を立体的にイメージができるように、と考えた我が家の工作をご紹介しました。

【天球】の工作はやや手間暇がかかる…
けれど、「どのように作るか」考えることも、星の高度や動きを理解することに役立ったと思います。
また、今回作った北緯36度バージョンをもとに、「北極点、赤道上、南極点ではどうなる?」などと話しながら学ぶこともできました。

【月の満ち欠け盤】手間がかからない割に、学習効果が高いアイテムとなりました。
単元の内容は時間が空くと忘れてしまいがち。今後も、この工作した地球をくるくると回しながら、「今日の月はこんな形に見えて…」「この時間ならこの方角に見えて…」などと、復習するのに役立ちそうです。

ちょっといつもと違う学習方法。手間はかかるけど、これで知識が定着してくれたら嬉しい!

天体が苦手…そんなお子さんがいたら、親子で一緒に工作を楽しみながら学習してみてくださいね。

最後までお読みいただきありがとうございました。

さらっとおさらい資料
今回使用した『月の満ち欠け早見盤』のデータの他にも、中学受験の復習に役立ちそうな資料をまとめています。良かったらのぞいてみて下さいね。

分かりやすい理科の参考書と共に学びたい!という方はこちらも参考に!

eyecatch_星と月

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