飛鳥・奈良・平安時代の文化をスッキリ覚える!

今回は、『飛鳥・奈良・平安時代』の“文化”についてまとめていきます。
“文化”は一時的に覚えることは割と簡単。だけど時代が進むにつれ案外混乱してしまうことも…



でも当然、文化はその時代の背景との関わりが深く
年表上にまとめてみるとこんな感じに…




…このように見てみると、文化は当時の時代背景と密接に関係していることがよく分かりますよね。
ここでは 年表中で時代背景をしっかり確認しながら、『飛鳥・奈良・平安時代』の“文化”をスッキリまとめます。
ぜひ年表を見ながら確認してみてください♫


\\ 歴史の復習を短時間で効率的に //


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飛鳥時代の政治と文化
飛鳥時代 〜新しい国づくりをスタート〜
推古天皇や聖徳太子が、仏教や儒教の教えを取り入れながら新しい国づくりを始めた飛鳥時代。
大陸の制度や文化を学ぶため、小野妹子などの遣隋使が隋に派遣される。
618年に隋が滅亡し唐が建国された後も、先進の制度や文化の吸収のため遣唐使が送られる。
大化の改新以降は、唐の制度を取り入れながら律令国家を建設していく。
これら遣隋使や遣唐使による文化の導入により、飛鳥時代には【飛鳥文化】【白鳳文化】と呼ばれる二つの文化が誕生。




飛鳥文化の特徴
- ◉ 時期
-
推古天皇・聖徳太子の時代、大化の改新の前まで
- ◉ 文化の発展
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国づくりのため仏教を朝廷が保護。豪族の間に広まる。
- 日本最初の仏教文化
- 中国や西アジア、インドなどの影響
- 権力者の作るものが古墳から寺院へ変わる
建築
- 法隆寺(現存する木像建築物として世界最古)
白鳳文化の特徴
- ◉ 時期
-
大化の改新から飛鳥時代終わりまで
- ◉ 文化の発展
-
遣唐使により伝えられた初期の唐の影響を受けつつ、律令国家として歩み始めた国の活気が感じられる文化。
- 初期の唐の影響
- 若々しくおおらかな気風
- 万葉がなを用いた和歌が作られる
- 高松塚古墳の壁画
奈良時代の政治と文化
奈良時代 〜仏教の力を使って国を治める〜
710年、唐の都 “長安”を参考に平城京が造られる。引き続き遣唐使から唐の制度や文化が取り入れられる。
聖武天皇は仏教の力で国を治めようと考え、仏教を保護。
多くの寺院の建立や東大寺の大仏づくりを命じる。
また、正しい仏教を教えてくれる僧を日本へ招くため遣唐使が送られ、後に鑑真が来日、唐招提寺を開く。




天平文化の特徴
- ◉ 時期
-
おもに聖武天皇の時代、天平年間(724〜749)
- ◉ 文化の発展
-
朝廷に保護された仏教がますます盛んになりその影響を強く受ける。
また、唐の文化の影響を受けつつ、唐がシルクロードの発着点だったためインド・アラビア・ペルシャなどの影響も見られる。
国際的な交流が盛んになったことから、国の存在を示すために日本に関する書物が書かれる。
- 仏教の影響を強く受ける
- 唐以外にもインドや西アジアの文化も伝わり国際色豊か
- 主に貴族の間で広まり華やか
建築
- 唐招提寺
- 東大寺
- 東大寺正倉院(校倉造)※正倉院の中には、国際色豊かな宝物が収められる
歴史書
- 古事記
- 日本書紀
地誌書
- 風土記
歌集
- 万葉集(日本最古の和歌集)
平安時代の政治と文化
平安時代 〜律令制の崩壊と新たな権力者の登場〜
400年続く平安時代。律令制度が崩れ、天皇中心の政治から『摂関政治』『院政』など政治制度が変わっていく。
さらに武士が力をつけ、平安時代の終わりには武士政権も誕生。富を得た貴族たちの暮らしがより華やかなものに。
894年には、『力が弱くなった唐へ危険をおかして人材を派遣する必要がない』と考えた菅原道真の意見により遣唐使が廃止される。




国風文化の特徴
- ◉ 時期
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10世紀初め〜11世紀(主に摂関政治の頃)
- ◉ 文化の発展
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遣唐使が廃止されたこともあり、それまで広まっていた唐の文化を元に日本独自の発展を見せる。
貴族の間で広まり、宮中に仕えた女性による書物が多く生まれる。
- 日本の風土に合わせて発展
- 仮名文字の誕生により多くの文学書かれる
建築
- 寝殿造(貴族の屋敷)
和歌
- 古今和歌集(紀貫之)
物語
- 竹取物語(作者不明)
- 源氏物語(紫式部)
随筆
- 枕草子(清少納言)
絵画
- 大和絵(寝殿造のふすま / 屏風)
まとめ
今回は、『飛鳥・奈良・平安時代』の“文化”をまとめました。
各時代の政治的背景と関連付けながら、そして、各文化を比較しながら学ぶと覚えやすくなりますよね♫
良かったら大人も一緒に年表を見ながら、楽しく復習してみてください!


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